FXでテクニカル分析を過信してはいけない理由とは
FXつまり為替相場だけじゃなく株式相場などにも多分これは当てはまると思うのだが、相場の見通しを考える時にあまりテクニカル分析だけを信じるのは、危険だということを覚えておかないと痛い目に合う。
今週の為替相場なんて(もしかすると株式も)、特にそうかもしれない。
先週のアメリカの雇用統計発表では、直近のデータでは予想よりも弱い結果だ出た(つまり、ドル安要因)にも関わらず、過去のデータの修正が上向きだったためにドル高に反応し、高値は118.15、終値も118.00と、円高か!?と思いきやレンジ相場に戻ってきたような推移になっている。
で、チャート(まぁ日足ですか、とりあえず)を見てみると、この過去三日間くらいでこのレンジの底、116円の中位を安値に117円台から反転した形になっている。
さらに、よく使われる指標であるスロー・ストキャスティクスとMACDを見てみると・・・
もちろん、パラメータの選択にもよるのだが、例えばインフォシークの為替チャートなどでは、いずれも買いサインになっていたりする。
なので、テクニカル分析の上ではここは「買い」ではないかと私も感じるのだが、この記事のタイトルに書いたように本当に買いで信用してよいのか?というと、それは絶対にそうではないということだ。
(ここまでのテクニカル分析でも行けると踏んでドル円を買うのであれば、ストップロスオーダーをきちんと入れておくか、もしくは円高に振れて多少の含み損が出ても損切りしなくても済む位の十分な証拠金を口座に入れておく必要があります。 もちろん、投資は自己責任でお願いします。)
先週にドルが1円程買われた流れが来週も素直に続くのなら、やはり買いで良いのだが、ここにかく乱要因がある。
そう、アメリカの中間選挙なのである。
もし、いまの相場の流れが中間選挙後のアメリカの政治・経済まで織り込んでいるのなら、週明けにドル円をロングで買い、しばらくの間(例えば、年内?)持っていてもスワップと差益で上手く儲けられるかもしれないが、現状、八百長じゃあるまいし、選挙の結果まで織り込んでいるとは思えない。
そうすると、これまでのアメリカの政権後退と経済状況の経緯から判断すれば、
シナリオ1: 共和党が大きく負け、民主党が復活・躍進
→ 保護主義、アメリカ経済にマイナス → アメリカ株安、ドル安(円高)が少なくとも年内は継続
シナリオ2: 民主党が多数議席を取れず、共和党が議席を維持
→ 放任主義、アメリカ経済にプラス → アメリカ株高、ドル高(円安)が少なくとも年内は継続
というようなシナリオのいずれかが考えられる
(もちろん、議席数によっては、この中間ではっきりしない、ということもあるかもしれないし)。
ただ、これまでのアメリカの選挙戦などを見聞きする限りでは、イラク戦争の失敗(≒ベトナムの二の舞)、最近になって芋づる式に出てきている共和党に絡んだスキャンダルなどのため、ブッシュ大統領の属する共和党がかなり苦戦している状況だ。
したがって、この状況のまま中間選挙となり、共和党が大敗、民主党が多数党となれば、上記シナリオ2の流れから、ドル安円高が短期的には加速する可能性が考えられる。
ただ、このような予想もどこまで当るかは水物だと考えている。 なぜなら、
民主党の勝ち → イラクからの撤退がアメリカの軍事・外交政策として決定される
→ アメリカの経済にプラスになる → アメリカの株高・ドル高
なーんて、理由後付けの大どんでん返し的シナリオも為替相場ではありえると思うからだ。
結局、株式相場や為替相場は素人が予想して当るものじゃないので(結果論として上記のようなシナリオ通りに相場が動くことはあるかもしれないが)、どちらに動いても対応できるように考えておく方が現実的ということ。
途中、長くなったが、要するにアメリカ中間選挙を波乱要因として為替相場が大きく乱高下する可能性があるということだ。
(ついでに言えば、アメリカの株式市場も恐らく乱高下すると思うので、その場合日本の株式市場も影響を受けるかもしれない・・・・)
まぁ、当方はどのように為替が振れたとしても、慌てず騒がず粛々とシステムトレードを継続するつもりではある。