FXCMエキスポ(@ラスベガス)参加レポート (2)
FXCMエキスポの二日目(12/10)のレポート。
(FXCMエキスポ(@ラスベガス)参加レポート (1)の続き)
FXCMエキスポの一日目と同様、複数のプログラムが同時進行で行われたが、そのうち以下のようなプログラムを受講することにした。(各セッション名は、便宜上邦題)
- 9:00-10:00 AM 勝ち組ブラックボックス投資家のツールとテクニック(般)
- 10:30-11:30 AM 高確率のピボットポイント・システム(般)
- 12:00- 1:00 PM 基調講演A ジム・ロジャーズ(般)
- 1:30- 2:30 PM PropFXプラットフォームを用いたスキャルピング(上)
- 3:00- 4:00 PM メジャー通貨に着目したクロス通貨トレード(初)
- 4:30- 5:30 PM レンジ相場での正しい取引手法(上)
注:上記で、(初)は初心者向け、(般)は一般向け、(上)は上級者向け。
二日目第一番目は、FXCM社員によるシステムトレードのツールとテクニック紹介であったが、これが意外に良かった。
内容としては、レンジ相場のトレードシステムの設定と通貨ペア選定と言う感じで、この例では、ユーロドル(EUR/USD)では全然ダメなシステムがユーロスイス(EUR/CHF)では、xxx%のパフォーマンスを達成できた、という興味深いものであった。メールを送ればセミナーのプレゼンファイルを送ってくれるとの事で、すかさずに講師であったFXCM Randy Rupan氏の名刺をゲット。
二番目もトレードシステムの話。今度はピボットポイントというテクニカル指標とローソク足を併用したシステムで高確率なトレードシステムを構築できたというもの。講師の John Person 氏は、CNBCなどでもコメンタリー出演を行うほどの著名人らしいのだが、ジム・ロジャーズ氏ほどの知名度は無いようで、会場は満杯と言うほどではなかった。
それでも、26年の投資家、アナリスト、経営者としての手腕は確かなようで、淀みなく進められる彼の外国為替投資についてのプレゼンでは、受講者とのコミュニケーションもしっかりと取っていて見事なものであった。
さて、正午。二日目のメイン・イベントはジム・ロジャーズ氏の基調講演である。今回のセミナー参加も彼の講演があったから決めたという経緯があったので、少なからず期待をしていたのだが、友人のドクターNの推測通り、日本でも既に公開されている内容とほぼ同じものであった(汗)。
極論すると、彼の最近の講演の主張は次の三点に集約される:
「ドルを売れ、コモディティ(商品先物など)を買え、中国語を習え(習わせろ)」
FXCM社のプログラムには、彼の講演内容は彼の気分や判断で当日まで何になるか分からない、というような説明が書いてあったので、私が既に見聞きした日本での講演内容と何か少しは違うことを話すのかと思ったのだが、ほとんど同じで、ウケを取ったジョークまで同じだった。
(当然、ラスベガスでは初めてであっただろうから、このジョークは受けていたが・・・)
それよりも、講演後半の質疑応答の方が一受講者としては聞く価値があったと思った。
(やはり、日本よりもアメリカの受講者の方が鋭い質問を投げてくる・・・)
さて、昼食にバナナとポテトチップスを慌しく詰め込んで、午後1番目のセッション、「PropFXによるスキャルピング」だが、これは期待していたスキャルピング手法のテクニック説明では無く、PropFXというFXCMの大口取引顧客向けのプラットフォームの概要紹介という色彩が強い内容だった。ということで半分ほど聞いて、途中で退出。
3時まで少し時間が空いたので、展示会場内でCNNがスポンサーしていたネットカフェ(って、要するにネットワークでインターネットに繋がっているノートパソコンが十数台置いてあるだけだが)に行く。見張り係のお姉さんに、自分のPCに差し替えて構わないか、と聞くと、イエスとの答。
こりゃラッキー!とばかりにさっそくPCを立ち上げメールや現在のFXポジションのチェック。
旅先ということであまりポジションの状況を見れないのだが、ここ数日はややドル高に振れているようで、売り上がったポンドドルの一つのポジションが約定していた。
それに、ドル円とドルスイスの猿張スワップ狙いシステムのポジションもプラスに転じたものがあり、小康状態といったところか。カナダ円は様子を見ていたのだが、100円台(上の方)の指値が刺さらない。うーん、下げ止まったか。
とまぁ、こんな感じでバタバタとPCを操作していたら3時になったので、PCを落として、再びセミナー会場へ。
長いようで短かった二日間のセミナーもあと二つ。
FXCM社のスタッフによる「メジャー通貨に着目したクロス通貨トレード」は、初心者向けとは言うものの、聞けばそれなりに再発見と言うか新たな気付きが得られたように感じた。
クロス通貨とは何か?(What are Crosses?)という定義から始まり、どの通貨ペアがクロスのカテゴリになるか、ハイリスク・ハイリターンのクロス、ローリスク・ローリターンのクロス、クロス通貨をどうトレードするか、と言う部分までの、初心者向けとは言えかなり高度な内容まで含まれたセッションだった。
目から鱗が落ちたのは、このハイリスク・ハイリターンのクロス通貨ペアに、我々日本人に馴染みの深い通貨ペアがほとんど含まれていたことだ。
つまり、ポンド円、ユーロ円、豪ドル円、キウイ円、などである。
(ドル円はドルが含まれるのでクロスでは無く当然メジャー通貨ペアに分類されるが、ボラティリティが大きいので、やはりハイリスク・ハイリターンな通貨ペアの一つであった。)
このようなことを「初心者向け」セミナーで聞くと、大損をこくまでそういう事さえ知らずにFXをやっている日本のFX投資家って一体、何なんだ?と思ったわけである。
うーん、とても複雑な気持ちだ。
さて、今回のセミナーで最後のセミナーはレンジ相場での取引法に関するもの。プロに言わせるとレンジ相場(ボックス相場、持ち合い相場とも言う)は難しいので手を出さない方が良いということらしい。そのためか、このセミナーも上級者向けとなっていたが、果たしてこのセミナーを受講しただけでは、確かにレンジ相場で勝てるようになるかどうかは甚だ疑問だ。
自分の場合、現在運用しているトレードシステム(猿張#2)はレンジ相場でもかなり威力を発揮すると考えているが、このセッションで聞いたようにRSIやボリンジャーバンドだけで果たして上手く行くのか? 一度、バックテストで実際に検証してみたい。(バーチャルFXでトレードしてみる方が早いか?)
セミナー全体を通して感じたのは、やはり外国為替投資は、機関投資家、個人投資家とも日本よりも欧米の方が盛んで層も暑いということ。初心者に属する投資家はどこの国にも等しくいる訳だが、稼いでいる人たちの数や力量を見てみると、やはりまだまだ日本は遅れているのではないかと感じた。
これまでは、余分なお金を郵便貯金や定期預金に預けたままでも、給料が右肩上がりで増えてきた(物価もそうだったが)ので特に問題は無かったのかもしれないが、現在そしてこれからはますます手持ちの資金をどうやって管理・運用するかで将来(老後)の生活資金の額が大きく左右されると考える。
そういう意味では、外為投資で資産運用のテクニックを学び、増やしていくということには大きな意味があると考えている。
FXCM Expo というイベントに関して見ると、今回 FXCM の米国本社の主催であったので、その米国本社スタッフの存在は当然だったが、異色だったのはFXCM中国がブースを構えていたこと。
うーん、さすがはGDP成長率が1割に近い社会主義資本経済だ(謎)。
FXCMジャパンさんも北米の日本人の口座開設増加を目指して出展してみればよいのに・・・
(わずかながら日本人の参加者も〔自分を含めて〕いたようだった。)